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ここはホワイト・ムラセ サヤキの中の人が思いつくままに書いているブログですョ。



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とりあえず

誰が一番可愛そうって

ブラック

なんだよね




『梅雨の時期は… #01』



ザアァァ...



   ...ジメジメ



梅雨入りしてから数日。
毎日空は重く、天気も悪い。
更に気温も高いため、まとわりついてくる湿気は人を不快にさせるには十分だ。
もちろん例外無く此処ーーグラフィッカーズ隊舎もジメジメしていた。
(節約のためエアコンは使わない)

「マヒロく〜ん」
「エリオ暑いッ、くっつくな!」

隊舎のリビングに置いてある長いソファ。
その上に座っているマヒロにエリオがくっつけば、手や足で押し退けいつもより2割増で小柄な少年はキレる。
それに対してエリオは懲りずに腕を伸ばすがまた押し退けられる、の繰り返しだ。

「……コレ、つまんない、エリヤのばか」
「えッ何故に?!…って、オレの紅茶がぁぁぁあ!!」

同じソファの一角で『おいしい紅茶の入れ方』という本を片手に紅茶を入れるのに奮闘しているエリヤ。その横ではマヤがクッションを抱えてTVを見ていた。
だがマヤは突然そう口にすると、エリヤが丹誠込めて入れた紅茶をかっさらい一気に飲み干した。
目の前から消え去った紅茶に、エリヤは叫び固まってしまった。

「あ゛ー…だりぃ…」
「………」
「今日はスーパーデンシが特売日か」

そんな喧騒はどこ吹く風。
すこし離れた所にあるテーブルではタダシが暑さと湿度にやられてテーブルに突っ伏し、魂が口から出かかっている。
珍しくソファではなく椅子に座っているカナヘイは黙々と本を読んでいるように見えるが、先程からページは一向に進んでいない。
その隣でサヤキは近場のスーパーのチラシを数枚並べて見比べるという、三者三様の光景が広がっていた。

「タイムセールの時間が近いし、買い出し行ってくるよ」
「…う〜ん…」

タダシは突っ伏したまま気怠げな返事をした。
どうやら湿気で動く気力も奪われたらしい。

「エリオ、荷物持ちよろしく」
「おう!」
「あ、オレも行く!」

サヤキはとりあえず買い物に行く準備をして、いつもの荷物持ちのエリオに声をかけた。
相変わらずマヒロにヘッドロックされていたが二人揃って付いてきた。
なんだかんだ言ってこの二人は仲が良いらしい。


三人が出て行った後、リビングにはTVの音だけが流れていた。

つまらないと言ったTVを見続けるマヤ。
いまだにショックから立ち直っていないエリヤ。
実は本を読みながら寝ているカナヘイ。
そしてとうとう魂を逃がしたタダシ。

みんなマイペース。

隊員達のテンションはいつもよりちょっぴり、ほんのちょっぴり低めだが、大して普段と変わらない。
雨と湿気と気温を除けば、至って平和な一日だ。




だがこの時、誰もが予想しなかったことが起ころうとしていた。




続く、かもね...

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プロフィール
HN:
ムラセ サヤキ
性別:
非公開
職業:
創造戦隊・白
趣味:
クック・サポート
自己紹介:
みんなの食事はオレに任せなッ!腕を奮って美味しいものをたくさん作るぜ☆
でも、貝類だけは出さないぞ(´・ω・`)


実は自分も含め皆の性格や口調を掴みきれてません…orz
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