ここはホワイト・ムラセ サヤキの中の人が思いつくままに書いているブログですョ。
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気付いたら梅雨が終わってしまった。
もう8月だ…。早いな。
何故か私の中でブラックは完全にいじられ役です。
すまない…orz
もう8月だ…。早いな。
何故か私の中でブラックは完全にいじられ役です。
すまない…orz
『梅雨の時期は… #02』
ふと目が覚めたら、そこは戦場でした。(byカナヘイ)
彼が目覚める少し前。
マヒロ、エリオ、サヤキの3人が買い物に出かけた少し後のリビング。
マヤは相変わらずTVを見続け、その隣ではやっと復活したエリヤがまた一から紅茶をいれ始めていた。もちろんいつ飲まれても良い様に二人分。
タダシは魂を逃していたのだが、たまにモゾっと動くのでどうやら魂を戻しつつあるようで、カナヘイは今だにおやすみ中だ。
誰も喋らないそんな中。
ふいに何かの気配を感じてマヤは後ろを振り返った。
しかし振り返った視線の先にはモゾモゾと動くタダシとおやすみ中のカナヘイがいるだけ。
とりあえず籠った空気を出すため換気扇は回ってはいるが、蛇口もしっかり閉まっているみたいだし、その他には至って変わった所は無い。
「…気のせいだったんかなぁ」
「どうしたん?」
そう呟いたマヤにエリヤは紅茶をいれる手を休めて顔を向けた。
「実は…」
かくかくしかじか、彼に簡単な説明をすると今度は体の向きを変えてまた後ろを見た。
その目はかなり真剣にテーブルの向こう側を見つめている。
「んー、それ多分気のせいちゃうか?」
「そうなんかなぁ?でも何かいる気がしたんだけど…」
「一応此処地下やし、敵に見つかる可能性は極めて低いし、何より何かが入り込んでくる余地なんか」
…ぴちょん ぽたぽた…
ないやんか。
そう言おうとしたエリヤの言葉は頭上から降ってきた水滴によって遮られた。
しかも一滴だけではなく数滴も頭に降ってきた。
正直なんか生温い…。
「エリヤ?」
中途半端に言葉を切ったエリヤを疑問に思い、彼の方を見たら何故か頭に両手を置き青い顔をしている。その顔はまるで敵にデスミニッツをかけた後、逃げ回っている時の様な顔だ。(どんな顔かはご想像にお任せします)
キッチンをずっと見ていたマヤはもちろん降ってきた水滴のことなど知るはずもなく、不思議なものを見る目で彼を見た。
「なに、やってんの?」
「…いや、うん、あんな、…い、今上から何か降ってきたんやッ」
「上から?」
「そう、上からッ」
そう言われてマヤは上を見る。
しかしそこには何もなく、コンクリートの天井が広がるだけだ。
「なんもないけど?」
「いや、でも、降ってきたんやッ!」
その言葉と同時に頭に置いていた手を退けた。
ねばぁ…
「………」
「………何、ソレ」
上から降ってきたのはただの水滴ではなく糸を引く粘液。
明らかにおかしい。
「ギャァアアッ!!」
「…しかも、なんかにおうよ」
ソレを目視した瞬間、エリヤは叫んだ。
そしてマヤは鼻を押さえながら彼から徐々に離れていく。
「どうした?って、うわぁ…、それ、何プレイ?」
「プレイ違ーうッ!」
「とりあえずエリヤ落ち着こうよ」
意識を取り戻したタダシはぎゃーぎゃー騒ぐ仲間達(騒いでいるのはエリヤだけ)を見るとニヤニヤしながら言った。それに全力で否定するエリヤを宥めるマヤ。どちらが年上かわからなくなった瞬間だった。
「とりあえずこの臭いヤバいからエリヤ凍ってて」
「え、ちょッ」
「アイス・ブロークン!」
タダシはエリヤの制止を無視し彼の前に手を掲げた。
瞬間、氷漬けの人間の出来上がり。
これで臭いは防げた、が。
「ねぇ、これって息できるのかな?」
マヤは全身氷漬けにされているエリヤを見た。
どうやら氷で密閉されてるため呼吸はできていないらしく、だんだん顔色がなくなってきている。
「これ使って顔の部分だけ削ろうか」
そう言ってタダシが取り出したのはアイスピック。
鋭く尖ったそれは光を反射して輝いている。
ガタ、ガタガッ、ゴンッ
氷越しでも見えているのか、氷漬けのエリヤは必死に異論を唱えているみたいだが、ただ微かに揺れるだけで何の効果もない。寧ろ、そのせいで顔面から床に倒れた。
「エリヤー大丈夫??」
「とりあえず仰向けにして氷を削らないと」
そう言われ仰向けにされた彼の目の前に飛び込んできたのは、楽しそうにアイスピックを握ったピンクとブルー。
尖ったそれが顔面の氷に振り下ろされ——エリヤは声にならない悲鳴を上げた。
——数分後
「……」
飛び散った氷の破片、楽しそうにアイスピックを振りかざす2人、そして氷漬けにされたブラック…。
やっと目が覚めたカナヘイの目の前に広がっていたのは、惨劇だった。
早く終わらせたい…
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